ボーナスを全部パチンコに溶かした話

過去の話(ギャンブル体験記)

ボーナスが出た日

ボーナスが振り込まれた日。

普段は生活費でカツカツやのに、この時だけはちょっと余裕がある気分になる。

「まぁ、少しぐらいいいやろ」──そう思って、パチンコ屋へ向かってしまった。

軽い気持ちのはずが

数千円だけ遊んで帰るつもりやった。

でも、負けた瞬間に頭の中でスイッチが入った。

「このままじゃあかん」

「取り返さなあかん」

典型的なギャンブル依存症の考え方や。

気づけば翌日も、そのまた翌日も、パチンコ屋に足を運んでいた。

気づけば全額消えていた

日が経つごとに残高は減っていく。

「次こそ勝てる」と自分に言い聞かせて座るけど、勝てる日は来なかった。

気づけばボーナスは、まるで最初からなかったかのように消えていた。

残ったのは、財布の軽さと、胸の奥にずっしりと残る罪悪感だけやった。

元嫁への告白と許し

隠してもいつかバレる──そう思って、元嫁に正直に話した。

めちゃくちゃ怒られて、泣かれて、

その時のことは今でもはっきり覚えてる。

それでも最後には「もうせんといてや」と許してくれた。

その日から、「自分の生活費の範囲だけ」「借金だけはもうせえへん」

というルールを、自分の中で勝手に決めて、まだパチンコは辞めれていなかった。

そして、

俺は家を買い、個人事業主として独立する。

そこでまた、人生の大きな転機がやってくる──。

本当の地獄が、このあと始まる…。

🕊 脱ギャン父ちゃん|禁ギャン26日目

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