借金の総額、ついにバレる
それは突然やってきた。
自分の親にお金を借りたのがきっかけやった。
その額は決して小さくない金額で、親もただ事じゃないと感じたんやと思う
お金を貸したことを嫁に話してた。
逃げられへん。もう隠せへん。
その日のうちに話し合いが開かれた。
俺と嫁と母。テーブルを挟んで座る3人。
「…借金、どれぐらいあるん?」
嫁の声は震えていた。
俺は下を向き、何も言えなかった。
やっと絞り出した言葉は「500万以上」
嫁はその場で泣き崩れ、母も言葉を失った。
自分でも、どこからいくら借りているのか正確には分からなくなっていた。
借金まみれの自分がそこにいた。
離婚の二文字と、必死の説得
「もう無理やわ」
嫁の口から出たのは、離婚という二文字。
その一言で、全身の血の気が引いていった。
でもこの時、俺はどうしても離婚だけは避けたかった。
子どもが3人もいて、嫁を一人にしてしまうのはどう考えてもあかん。
そして何より、俺はまだ嫁のことが好きやった。
「絶対やめる。ほんまにもうしない」
何度も何度も頭を下げ、必死で謝った。
自分の情けなさと悔しさで、声も震えていた。
もう二度としないと誓った夜
その日の夜、嫁と交わした約束はたったひとつ。
「もう二度と、ギャンブルはしない」
この時は、本気でそう思っていた。
稼ぎもあったし、夜も働けば2年で返せる計算やった。
「これからは昼も夜も働いて、全部返す」
そう誓って、この地獄から抜け出すつもりやった。
…でも、この時の誓いがどれほど脆いものやったかは
この時の俺はまだ知らんかった。
🕊 脱ギャン父ちゃん|禁ギャン30日目
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